最後の運動会 [特別支援学校]
今日は学校生活最後の運動会だった.
慎は父兄がたくさん集まるような学校行事は苦手なのだが,長い間の学校生活,先生方のおかげで随分落ち着いて行事に集中できるようになった.
クラス競技のボーリングや応援合戦や組体操など,興奮しすぎる事なく,きょろきょろしたり逆にぼーっとする事も減っていて成長を感じた.
慎は最初のラジオ体操から全開でノリノリだった.
車いすに乗っているから上半身だけで体操するのだが,
「いち!にっ!」って元気よく声を出しながらまるで盆踊りの振りのようだった.
あんまり楽しそうなんで見ていて嬉しくなった.
こんなに楽しくラジオ体操ができる子はいないだろうな.
すばらしい息子だ.
また慎は得点係という大役をもらっていた.
閉会式の得点発表で勝ったチームの色の旗を上げる役目だ.
体育館のステージ上に先生方の人力で上げてもらって,
落ち着いた表情で役割を果たした.
もう最後だから慎の楽しそうな様子をすべて目に焼き付けようと見守った.
特別支援学校の運動会はとても微笑ましい.
音が気になるのか両耳を押さえて競技をする子,立ち止まってなかなか動かない子,それぞれの形で参加する特別支援学校ならではの運動会だ.
体育館にあふれんばかりの声援をおくる人達.
こんなにもたくさんの人達が子供たちの成長を喜び見守っているんだなあと幸せな気持ちになった.
卒業後も何らかの運動会に参加する事があるかもしれないが,
学校の運動会とは別物だろう.
終わってしまったなあ~.
でもちょっとほっとしている.
もういいかなって.
私からすれば慎より7才上の長男が幼稚園の時からいったいどんだけ運動会に行っただろうか.
毎年毎年20年以上だ.
かつては市民運動会を含めて4回だった年もある.
全参加できた事がなによりだ.
ここ数年は慎の運動会だけになって随分ラクだった.
でも慎の苦手な「父兄のざわめき」のせいで,お弁当の時などいつもヒヤヒヤで食べた気がしない.
いつもできるだけ隅っこで食べて,早々に部屋からでて校舎をうろうろしたり早めに体育館に戻ったりする.
学校行事はいつも少し気が重い.
こういう苦労がひとつ終わったんだっていう意味でほっとしている.
ダメ親丸出し発言だが,やり尽くした感でいっぱいだ.
おつかれさま~自分!
こうしてひとつひとつ最後となる学校行事が過ぎていく.
つぎのステージに向かっていくんだなあ..
養護学校の運動会は、普通の学校と違って感慨深い物がありますね。特に最後となると格別です。
by NO NAME (2010-09-28 16:09)